ふたり。

　
昨日の朝起きるとすごく体がしんどくて、
熱をはかってみたら
案の定、熱でてた。
自分の体の弱さがいやになる。

ずーと寝てて、
夜12時ごろ寝れなくて
たかちゃんに電話した。

たかちゃんが「お話したかったの？」って聞いてきたから
ななおが「わからない。寝れないから電話したの」って言った。

そしたらすごくやさしい声で
「もう、わからないってことばは言っちゃダメだよ。
わからないって言葉は逃げのコトバで、自分が傷つかないようにしてるだけだから」ってそう言った。
そのコトバはあまりに、ななおの今たかちゃんへ対してしていることと一致していて、涙が出てきた。
「大人はね、ちゃんと答を自分で出さないといけないんだよ。
ななおがね、いっぱいある答の中から自分ひとりで答を見つけて、出して、ななおはななおの世界を作るんだよ」
そんなことを言われて、
たかちゃんは、今のななおが考えてることなんて
お見通しだったことに
きづいた。